東京ルミナスピラー

そこまで動いて、ようやく結城さんの腕の切断面から血が噴き出した。


時間にして、0.5秒にも満たない超高速戦闘。


あの日、キングの前で、姉さんを助けることが出来なかったあの戦い。


結城さんに手も足も出なくて、手加減をされているのがわかってもなお、結城さんに全く通用しないと打ちひしがれた。


その俺が、今こうして結城さんと互角に戦えるようになっているじゃないか。


全ての戦いが、敗戦が、俺をここまで強くしたのか。


「これが停滞していた俺と、歩み続けた葵の違いか。本当に強くなった。だけど、その強さはなんだ。武器の進化によるものか」


PBSを開いて回復までが速い。


開いたと同時に腕が元通りになった感じだ。


「結城さんと互角に戦えている。俺はまだ信じられませんよ。あれだけ強かった結城さんに並んだんだ」


つよさランキングで言えば、きっと俺はまだまだトップランカー達には及ばないだろう。


それでも、武器の相性やスキルによって、その差が埋まることは理解している。


結城さんの速度についていけるようになったんだ。


「それで満足したわけではないだろう? 並んだというのと、勝てるというのは別の話だ」