東京ルミナスピラー

腕を振り抜いたと同時に、柄を握ったまま置き去りにされた右手。


そのまま日本刀を振り上げて、結城さんの頭部を狙うが、さすがにそれは身体を反らして回避する。


空中でそんな結城さんの脇腹を蹴り、勢いを殺すと、一気に仕留めるべく、日本刀を頭部に振り下ろした。


しかし、これすらも結城さんには届かなかった。


左手の鞘を素早く手放し、鞘に納まった日本刀を再度左手で取り出すと、身を屈めながら背中に日本刀を添えて、俺の攻撃を防いだのだ。


がむしゃらに攻撃する俺と、不利な状況でも冷静に判断して行動する結城さん。


そこには圧倒的な経験の差が存在することを、この時俺は改めて感じた。


その絶望的なまでの経験値の差に身震いした俺は、結城さんの肩を蹴って後方に飛び退いた。


身を屈めた低い体勢のまま、結城さんがニヤリと笑って日本刀を振るった。


その勢いで鞘から日本刀が抜かれ、再び高密度の斬撃が俺を襲う。


防御したかと思えばすぐに攻撃に転じる。


攻撃の直後にまた攻撃が来る。


少しでも気を抜けば、あっという間に殺されてしまう!


それくらいに苛烈な連続攻撃だ!


が、結城さんの脇腹を蹴ったことで、再度「エアライド」を使えるようになった。


空中を蹴り、その斬撃を飛び越えて、地面に着地した俺は日本刀を結城さんに向けた。