東京ルミナスピラー

結城さんの鋭い眼光と言葉が俺を突き刺すように襲う。


そんなの、俺にわかるわけがない。


人間を超えた力なんて、想像すら出来ない。


だけど……結城さんを落胆させるほど弱くはないつもりだ。


「最初から、俺の心は決まっていますよ。あのバベルの塔の頂上に、俺が求める答えがある。だったら俺は行きますよ。家族の幸せが俺の願いだから」


俺の回答に満足したのか、結城さんは小さく「フフッ」と微笑んで。


俺の肩に手を置いて通り過ぎると、数歩先で動きを止めた。


「いい答えだな。流石はささやかな幸せの為に命を懸けた恵梨香さんの息子、北条葵だ」


「結城さんこそ、流石は『運命の少年』です。初めて会った時から、俺はあなたの強さを追っていたのかもしれません」


あの日、ポーンを退けた結城さんの強さは驚異的だった。


それから俺は、心のどこかで結城さんのような強さを手に入れたいと願っていたのかもしれないな。


「嬉しいことを言ってくれる。こうやって世代は代わる……か。だが、俺はこれで終わるつもりはない。確かめさせてもらうぞ」


「お願いします」


俺がそう言った直後、超高速で振り返った結城さんの日本刀が俺に迫り、それを見越していた俺の日本刀と交差して火花を散らせた。