東京ルミナスピラー

俺がムスッとしているのに気付いたのか、宗司が肩をポンッと叩いて笑顔を向ける。


「及第点だってなら、何だって良いじゃねぇかよ。少なくとも合格ってことだろ? 納得出来ないなら、後はお前次第だよ。今より強くなりゃあいいじゃねぇか」


……宗司はいつも、俺の気持ちを汲んでくれるんだよな。


俺をわかってくれているというか。


だから、一緒にここに来てくれると言った時は、正直嬉しかったんだ。


「さてさて! 次は俺だな。鬼はどこだ!? 俺に恐れをなして逃げたか!? あぁん!」


ウォーハンマーを振り回して、大声を上げる宗司。


今の鬼を見付けるだけでも何分もうろうろしていたわけで、そんなに簡単に遭遇するものでもないのだろう。


そう……思っていた。


でもそれは突然現れたんだ。






離れていてもわかる、圧倒的な死の匂い。


全身を握り潰されるほどの強烈な悪寒に、俺は日本刀を手放してその場にうずくまった。


「ん? どうした葵くん」


「な、なにか……何かがいるっ!」


恐怖を振り払おうと、秋葉原駅の方に顔を向けた俺は……見てしまった。


全身真っ白で、一つ目と大口、そして二本のツノが生えた異形の生物を。