東京ルミナスピラー

「ひゃひゃひゃひゃひゃはひゃはは」


知能はないって言ってたけど、日本刀を嫌がって飛び掛かるタイミングをはかっているようにも見える。


こっちは食われないようにする為に必死に武器を振るってるっていうのにさ。


「落ち着け、落ち着け俺。こんな鬼に勝てないようじゃ、北軍なんて行けないぞ。強くなれ、強くなるんだ、俺は北条葵……強くて美人だった北条恵梨香の子供だろ!」


鞘から手を離し、日本刀の柄を両手で握り締め、鬼に切っ先を向けた。


ふうっと一呼吸。


と、同時に鬼が俺に飛び掛かる。


だけど俺は、その動きに合わせるように刃を鬼の鼻先に当てた。


そして、一気に引くようにして斬る。


すると、あれほど強固だった鬼の皮膚が、まるで豆腐でも斬るかのようにあっさりと切断できたのだ。


真っ二つに分断し、鬼は光の粒になって空中に飛び散った。


「ひゅうっ。飲み込みが早いねぇ。とはいえ、ギリギリ及第点ってとこだな」


俺の戦いを見ていた浜瀬さんが、拍手をしながら俺に近付いてくる。


今のでギリギリ及第点ってどういうことなんだ。


浜瀬さんならもっと手際よく倒せるってことなのか?