東京ルミナスピラー

日本刀を折られたばかりの俺に、ナイトに有効打を与えられるとはとても思わない。


いや、たとえ折られていなかったとしても、果たしてこのナイトに太刀打ち出来るかどうか。


「お前、自殺するつもりかよ! そんな自己犠牲の精神いらねぇぞ!」


「死ぬつもりなんてないって。ただ、舞桜と宗司が攻撃に集中した方がいいと思っただけ」


というのも、このトンファーには「加速」スキルがある。


同じ行動を繰り返すと速度が増すというやつだ。


これを上手く使えば、ナイトの攻撃も回避することが出来るはず。


「……わかった。私は全力でこいつを殺せばいいんだな。宗司、集中しろ。葵少年に任せるぞ」


「ま、舞桜様……わかったぜ葵。お前に任せるけどよ、危なくなったらすぐに逃げろ。わかったな?」


宗司が突き出した拳に、コツンと俺も応えるように拳を合わせた。


「来るぞ!」


舞桜の言葉と同時に、ナイトが俺達に向かって駆け寄り、槍を勢いよく突き付けた。


舞桜と宗司は分かれるように左右に飛び、その槍は狙い通り俺に向かって襲い掛かったのだ。


ギリギリまで引き付けて……なんて一瞬考えたけど、早めに回避しないと次の行動が遅れる!