東京ルミナスピラー

「それにしてもなんだってんだこいつは! 人間が変異した鬼じゃない。あの鬼使いが生み出したように見えたけど、あいつもなんなんだよ!」


普通の鬼の中でも、遊鬼のような特別強いやつらもいる。


だけどこの白いやつらはそれとは別格の強さだ。


ポーンでさえ手に負えないというのに、このナイトが街に溢れたら本当に舞桜の言う通り、北軍どころかこの街から人が消えてしまう。


ゆっくりとその巨体の向きを変えながら、俺達を威嚇するかのように巨大な槍を向けるナイト。


力が強いだけじゃなく、この巨体に見合わないスピードも持っている。


中途半端な攻撃は通らないだろうし、反撃を食らえば一瞬で殺されかねない、


「それにしても、舞桜様はどうしてこんなところに? もしかして、南軍の化け物か、葵の親父さんを探しに来た感じですか?」


「名鳥さんを見張っていた。だが、こんなやつが現れるとは想定外だ。応援を頼んだけど……それまで持つかどうか」


とんでもなく強い舞桜がこの弱気な発言。


だったら俺達なんてすぐに殺られちゃうんじゃないの?


と思いはしたけど、その言葉は飲み込んで。


「俺が囮になる。だから舞桜と宗司は攻撃を仕掛けてくれ」