東京ルミナスピラー

「ん? なんだあれ」


このホテルの前の道。


西軍へと続く方に、一人の男が立っているのが見えた。


かなり遠くにいるのに、宗司はよく見つけたな。


「ホームレスか? いや、それにしては……」


と、宗司が不思議そうに呟いた時だった。


その人物の頭上の空間が歪み、全身真っ白な、下半身が蜘蛛のような見た目の人間……いや、鬼が現れたのだ。


それも、4mはあろうかという巨体。


手には槍と盾を持っていて、明らかに異質な物を感じる。


「うおおおおおおいっ! なんだよありゃあ! あんなに真っ白ってことは、あいつもポーンなのかよ!」


「いや、それよりも……あの男、鬼使いだ! 一度会ったことがある!」


タケさん達と一緒にいた時に見たやつに違いない。


もしもそうだとしたら、あいつがタケさんの居場所を知っているかもしれないな。


あいつが現れた後にポーンが現れた。


つまり、あいつの仕業だということだ。


「鬼使い!? おい、葵! あの鬼、ポーンじゃねぇ! ナイトって書いてある!」


「ポーンの次はナイトか。じゃあビショップやルークなんかもいるってことか!?」


ほんの少し目を離したら、例の男は消えていて、ナイトだけがその場に残っていた。