東京ルミナスピラー

「色んなやつの死を見て来たし、ここはそういう街なんだって理解してるつもりだったけどよ、やっぱ無理だわ。灯が死ぬかもしれないって、考えるだけでも気が狂いそうになっちまうよ」


「……宗司、お前」


もしかして宗司は灯のことを。


良く考えればわかったことかもしれないな。


いくら招待状が届いたとは言え、何が起こっているかわからないこの街に来ようなんて、普通では考えない。


灯に頼まれたから……宗司は灯が心配だったから、この街に来ることを選んだんだ。


「あーあ、お前は光ちゃんのことが好きだと思ったのによ。まさか灯になぁ」


「な、なんか……ごめん」


「ま、気にすんなって。灯が幸せなら、俺はそれでいいぜ」


それが本心かどうか……いや、本心なはずがないよな。


我慢して我慢して、やっとその言葉を絞り出しているくらい、俺にだってわかる。


「それによ、俺って実はモテるのかな? 最初は鬱陶しかったけど、蘭子もよく見れば可愛いよな。俺にはあれくらいグイグイ来るやつの方がいいかもしれねぇ」


「宗司……うん。蘭子は可愛いよ。ちょっと変わってるけどな」


そんなことしか言えなくて、俺と宗司はしばらく屋上からの景色を眺めていた。