東京ルミナスピラー

とにかく灯をどこかで休ませないと。


宗司が帰って来るのを待って、近くのホテルに移動した俺は、食べ物の調達を宗司と蘭子に任せて灯の傍についていた。


ベッドに横たわる灯は衰弱していて、俺はその手を握ることしか出来ない。


「……ここ、どこ? 私の部屋じゃない」


そんな中で、ぼんやりと天井を見上げて灯が呟いた。


「お前、アジトを出て一人で北軍までやって来たんだよ。父さんを探しに来たんだろ?」


「北軍……お父さん? お姉ちゃんは……お姉ちゃんはどこにいるの!? ああっ! 嫌だ! お姉ちゃんが死んじゃうよ! 誰か、誰か助けて!」


半狂乱になりながら俺の腕に爪を立てて、すがるように声を上げた灯を押さえるように俺は抱き締めた。


「大丈夫……きっと、元通りになるから。また皆で一緒に暮らせるようになる。だから安心しろ」


「お姉ちゃんが……ああ……」


灯の頭を撫でて、優しく語り掛けると、少しは落ち着いたみたいだ。


混乱するのも無理はない。


父さんでさえ、我を忘れて暴れ回るくらいだ。


灯の心が壊れてもおかしくないくらいの悲しみに襲われたのは、容易に想像できる。