東京ルミナスピラー

随分と薄汚れているけど、そこに横たわっていたのは……灯?


どうして灯が全裸でトイレの個室に……。


なんて考えてる場合じゃない。


「お、おい、嘘だろ灯! なんでこんな姿で……」


トイレの床に横たわる灯に駆け寄り、身体を起こす。


「何っ!? 灯なのかよ! なんだって服を着てないんだよ……って、待ってろ。近くの店で服を取ってきてやる」


驚いたのは俺だけではなく、宗司も同じようだったが、灯のその姿を見て気を遣ったのか、そう言ってトイレを出て行った。


一体何があってこんな所にこんな格好で横たわっていたのかはわからない。


フラフラと西軍を出て、父さんを探して北軍をさまよってここに来たのか。


服を着ていないのは恐らく……。


「おい、灯! 目を覚ませ! 死んじゃいないだろ!?」


灯を抱きかかえて、軽く頬を叩くと微かだが反応がある。


良かった、生きてはいるみたいだ。


そして、ゆっくりと瞼が開く。


「あ……葵だ。今日は葵が起こしてくれたんだ……早く学校……行かないとね……」


まだハッキリしていない目で俺を見て、呼吸音くらい小さな声で灯は呟いた。