東京ルミナスピラー

戦いを終えた俺達は、善吉医院にいる吹雪さんに経緯を伝え、精華公園の方へと移動を開始した。


「どうした葵。元気がないみたい」


カモフラージュを使っているから、武器も出せないし徒歩で行くしかない。


武器を取り出して高速移動をしても良いんだけど、コンビニ前で起こったいざこざが、こんなに大事になるとは思わなかったから。


避けられるトラブルは避けた方がいい。


「良いか蘭子。葵はナイーブなんだ。自分がやってる事を否定されて、落ち込んでるのさ」


「おお……ナイーブ」


落ち込んでない……と言われたら嘘になるな。


相対的な正義か。


この世に絶対なんてあるとは思えないけど、大和田の言葉はわかりやすかった。


俺達は北軍の人間じゃなくて、大和田は小さくとも北軍のひとつのグループを仕切っていたんだ。


悪行を働くグループだから壊滅させていい……というのは「こちら側」の理屈なのだろう。


そのグループの人達からしてみれば、自分が所属するグループを潰されたというわけで、グループを心の拠り所にしていた人もいたかもしれない。


そう考えると、グループを壊滅させた俺達こそが「悪」となるんだろうな。