東京ルミナスピラー

うつらうつらしている蘭子を指さして笑って見せた吹雪さんの言葉に、俺は妙に納得してしまった。


弥生がいたグループがわかりやすくて、弥生と真輝斗は俺と同じような強さだと仮定しても、他の五人は圧倒的に弱かった。


会話をすることもなく、あっという間に殺してしまったわけで、もしもこの中に俺達と行こうと思っていた人がいても話すら聞けなかったということになる。


「誰かがやらなきゃならないことなんだよ。葵が、舞台に上がる役者か道化師かはわからないけど、そろそろ準備が整い始めたんだと思うよ。後は、演じながら強くなるしかないね」


「準備って……何の準備ですか?」


「決まってるでしょ? 世界の……さ」


ドクン。


と、心臓の音が聞こえた気がした。


この言葉に一体何を感じたのか、俺自身もわからないけど、妙にすんなりと受け入れることが出来て。


すでに北軍にも南軍にも心強い味方はいっぱいいるし、話せば楽に仲間になってくれるだろう。


初めて会った時に結城さんも仲間を探しているみたいなことを言っていた。


まだ時期じゃないと、あの時は言っていたけど。


「今がその時期だってことですね……」


誰に言ったわけでもなく、結城さんを思い出してそう呟いた。