東京ルミナスピラー

「じゃあ、そろそろ本題に入ろうかね。葵、あんたはこれから全部の軍を回って、バベルの塔に向かう仲間を探しなさいな。あんたの両親がそうしたみたいにさ。今度は葵の番が回って来たってことだよ」


両親が?


それは母さんだけじゃなく、高山真治も同じようなことをしていたってのか?


「全部の軍を回ってって……敵に『仲間になれ』って言って回るのか? んなもん遭遇、即戦闘になるに決まってんじゃん」


宗司が呆れた様子で吹雪さんに反論したけど、吹雪さんは顔色一つ変えずに。


「それをやるんだよ。何も言わずに武器を向ければ殺し合いになるけど、相手を認めて打ち負かせば、ついてくる人だっている。示すんだ。北条葵、ここにありってね」


……なんか、話が壮大というか、夢物語でも聞いているみたいだな。


だってそうだろ?


この街には俺よりも強い人はいくらでもいる。


その人達を差し置いて、俺が仲間を集めるなんてさ。


父さんやタケさん、結城さんなんかが集めた方が良い気がするんだけどな。


「葵、あんたは今、自分よりも強い人達がいるのにどうして自分なんだって考えてるんだろ。強さだけじゃダメなんだよ。きっと、あんた達がランキングトップ10入りするくらい強かったら、このお嬢ちゃんはここにいなかったよ」