「ほへへ? はほひほほはひはんはぶっふぉはんははんじはほはほ?」
近くの、人気のないビルに入って、弁当を頬張りながら、弥生に尋ねる宗司。
いや、飲み込んでから聞け。
口の中いっぱいに喋って、何言ってるのか全然わからないわ。
「それで? 名鳥の親父さんはずっとあんな感じなのかよ? って言ってる」
「なんで蘭子には通じてるんだよ……エスパーかお前」
「蘭子、なんでもわかる。偉い?」
何となく頭を撫でてほしそうにしていたから、軽く撫でると嬉しそうに。
「名鳥さんは……北軍最強だけど、私達みたいな下っ端とは接点がなくて。何日か前に突然人が変わったみたいに暴れ始めたのよ。それから、北軍の中でも名鳥さん以外の派閥が生まれ始めて」
これまで、父さん一強でやってきたけど、暴走して内部分裂し始めたってことかな。
父さんは「バベル」と「ヴァルハラ」の両方を経験しているから、まとも状態なら多くの人を従えることが出来たに違いない。
「ん……ふぅっ。そんで、さっき言ってた大和田ってヤツみたいなのが出てきたわけか。他にも色んな派閥がありそうだな。どうせ仲が悪いんだろ?」



