東京ルミナスピラー

「ど、どうして……私達はあなたを転ばせて……」


「お姉ちゃんだけじゃない。皆、真輝斗って人に逆らえなくて合わせてるだけ。だから、一緒に食べよ」


明らかに年下だとわかる蘭子にこんな言葉を掛けられて、弥生はどう思っているのだろう。


そんなことを考えていると、弥生の顔がどんどんくしゃくしゃになって。


俺達がいるというのにボロボロと泣き始めたのだ。


「さて葵、俺達は弁当を買っておくか。女の涙にゃ、男は勝てないからな。蘭子に任せるのが一番だろ」


「宗司……お前に似合わないよな、そういうセリフ」


「うるせぇ! ほっとけ!」


でも宗司の言う通りだな。


泣き顔なんて見られたくないだろうし、この状況で蘭子より俺たちの方が役に立つとはとても思えないから。


俺と宗司はコンビニの中に戻って、蘭子が買ったと同じくらいの弁当を買い込み、外に出た時には泣きじゃくる弥生の頭を、蘭子が撫でているというわけのわからない状態だった。


「ほら、蘭子。弁当買ってやったぞ。俺に感謝するがいいぜ」


「おお……宗司、好き。蘭子、宗司と結婚する」


「俺は妖艶なお姉さんが良いの! それより早く行くぞ!」


相変わらず宗司は蘭子には手厳しい。


少しくらい話に乗ってあげても良いのに。