チラリと後ろの方を確認して、真輝斗が逃げたと判断したのだろう。
弥生は武器を下ろして目を閉じた。
「こりゃ……やられたな。この子、あの真輝斗って野郎を逃がす為だけに、俺達に殺されるつもりだぜ。身体を張って守るほどの野郎とは思えねぇんだけどな」
矢を腕で止めるのを、何の躊躇もなくやってのけたんだ。
痛みで顔が歪んでも、そこに怯えや恐怖といった表情はなかった。
全ては仲間を守る為……か。
「どうする蘭子。判断はお前に任せるよ」
振り返ってそう尋ねると、蘭子は宗司から渡された弁当を持って弥生の前に歩いて来た。
本来なら、あいつらが束になっても敵わない相手の蘭子。
その蘭子が、目を閉じて立ち尽くす弥生に、その弁当を差し出したのだ。
「お姉ちゃん、寂しいんだね。蘭子わかるよ。ご飯は皆で食べた方が美味しいから。一緒に食べよう」
その言葉に、弥生の表情が驚きとも悲しみとも取れるような、不思議な物に変わった。
出会ってそんなに時間が経ってないから、俺達も蘭子のことをよく知っているわけではない。
それでも弥生の、全てを見透かしたような言葉は、俺達では出て来ないというのがわかった。
弥生は武器を下ろして目を閉じた。
「こりゃ……やられたな。この子、あの真輝斗って野郎を逃がす為だけに、俺達に殺されるつもりだぜ。身体を張って守るほどの野郎とは思えねぇんだけどな」
矢を腕で止めるのを、何の躊躇もなくやってのけたんだ。
痛みで顔が歪んでも、そこに怯えや恐怖といった表情はなかった。
全ては仲間を守る為……か。
「どうする蘭子。判断はお前に任せるよ」
振り返ってそう尋ねると、蘭子は宗司から渡された弁当を持って弥生の前に歩いて来た。
本来なら、あいつらが束になっても敵わない相手の蘭子。
その蘭子が、目を閉じて立ち尽くす弥生に、その弁当を差し出したのだ。
「お姉ちゃん、寂しいんだね。蘭子わかるよ。ご飯は皆で食べた方が美味しいから。一緒に食べよう」
その言葉に、弥生の表情が驚きとも悲しみとも取れるような、不思議な物に変わった。
出会ってそんなに時間が経ってないから、俺達も蘭子のことをよく知っているわけではない。
それでも弥生の、全てを見透かしたような言葉は、俺達では出て来ないというのがわかった。



