今の攻撃で、なんとなくだけど父さんの怒りや悲しみが伝わった気がする。
姉さんを失った悲しみに沈んで、姉さんを救えなかった自分に怒っているんだ。
父さん自身、そんな自分を制御出来ずに、どうすれば良いのかもわからないでいる。
槍を構えてはいるけど、俺を殺す絶好のチャンスなのに襲いかかって来ないのが、悩んでいる証拠なのだろう。
「ううう……葵……光……灯……明……家族を返せ! 返せ!」
頭を抱えて苦しんでいる父さんを見ながら立ち上がり、俺は口の中に異物感を覚えてそれを吐き出した。
奥歯が三本、血と一緒に吐き出される。
「父さん……父さんは『バベル』で『ヴァルハラ』なんだろ? だったらどうすれば良いかわかってるはずだよな? それなのに、どうして悲しみに囚われたまま前に進もうとしないんだよ!」
「黙れ! 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ! お前なんかに何がわかる! 家族を失った苦しみが! お前なんかに!」
「言ったな!? 俺だからわかるんだ! 悲しみで目が曇って、俺が誰かもわからないのかよクソ親父!」
初めて、俺は父さんに暴言を吐いた。
姉さんを失った悲しみに沈んで、姉さんを救えなかった自分に怒っているんだ。
父さん自身、そんな自分を制御出来ずに、どうすれば良いのかもわからないでいる。
槍を構えてはいるけど、俺を殺す絶好のチャンスなのに襲いかかって来ないのが、悩んでいる証拠なのだろう。
「ううう……葵……光……灯……明……家族を返せ! 返せ!」
頭を抱えて苦しんでいる父さんを見ながら立ち上がり、俺は口の中に異物感を覚えてそれを吐き出した。
奥歯が三本、血と一緒に吐き出される。
「父さん……父さんは『バベル』で『ヴァルハラ』なんだろ? だったらどうすれば良いかわかってるはずだよな? それなのに、どうして悲しみに囚われたまま前に進もうとしないんだよ!」
「黙れ! 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ! お前なんかに何がわかる! 家族を失った苦しみが! お前なんかに!」
「言ったな!? 俺だからわかるんだ! 悲しみで目が曇って、俺が誰かもわからないのかよクソ親父!」
初めて、俺は父さんに暴言を吐いた。



