東京ルミナスピラー

「おい……なんだありゃあ……」


見上げる俺達。


そして見下ろす人影。


視線が一瞬交差して、殺意が俺を貫く。


その容姿は見覚えがある。


いや、忘れるはずがないのだ。


「と、父さん……?」


それでも、少し疑問形なのには理由があった。


父さんと言えば、いつも脱力した感じなのに……隣のビルから見下ろす父さんはおかしかった。


俺だけなのかわからないけど、父さんの周りの空間が黒く歪んでいるような。


そして父さん自身も、黒いモヤのようなオーラを発しているようで、人相もまるで般若の様だった。


「ぐぅぅぅ……西軍。殺す! 殺す殺す殺す殺す殺す! 何もかも壊してやる!」


「まずいっ! 散開っ!」


俺がそう叫んで横に飛び退いたのを合図に、宗司と蘭子もその場から離れた。


と同時に、父さんの手から槍が放たれて、今まで俺達がいた場所が、黒く焼け焦げたように丸く削り取られたのだ。


そして、槍を手元に戻すと、俺に向かって飛びかかって来た。


「光を返せ! 家族を返せ! こんな世界、ぶち壊してやる! ぐるあぁぁぁぁっ!」


これは……本気でヤバい!