東京ルミナスピラー

川の中の鬼に追い付かれることもなく、何とか北軍に入って、近くにあった学校の屋上までやって来た俺達は、地図を確認してこれからどうするかを考えていた。


「光ちゃんがいた善吉医院はここからずっと北の方だろ? ほとんど北軍を縦断することになるな。強いのに当たりませんように」


「それより、なんかちょっとおかしいよな。ここはバベルの塔に近くて、鬼が多いはずなのに……見たところ全然いないんだけどどうなってるんだ?」


校舎の屋上から、地面を見てみても、西軍ほど鬼がいない。


地方のシャッター商店街のように、閑散としているのだ。


「鬼が少ないのはいいことじゃねぇか。ただの鬼ならともかく、ポーンなんかに囲まれてみろ。ここまで来て殺されることになりかねないぜ?」


まあ、宗司の言う通りなんだけどさ。


西軍もこれくらい鬼が少なければ良いのにって思ってしまうよ。


「殺されたらまた西軍からか。ここにホームポイント設定出来ないかな? 敵軍だから出来ないか……って、出来たんだけど。ラッキー」


PBSを操作して、アジトに設定していたホームポイントが、この学校に再設定出来た。


「え? ちょっと、葵、お前何してんの!? 死んだらここに来るんだよ!? てかお前、死んだら復活出来ないんだよ!? 色々言いたいことありすぎて脳みそ渋滞してるわ! 何やってんのお前!」