東京ルミナスピラー

「あんまり期待はしてないけど、お前ら『水面走り』って出来る? 水の上をバーッて走れるやつ」


また、自分は忍者みたいな動きが出来るからって。


ビルの壁面すら走って登れなかった俺が、そんなの出来るわけないだろ。


「そんな便利なスキル持ってないよ。蘭子はどう?」


「蘭子もない」


俺も蘭子もないと、首を横に振る。


「あー、違う違う。これはスキルじゃなくてよ。超高速で水面を蹴って、沈む前に足を出してさらに水面を蹴るっていう、小学生の頃そういう話しなかったか?」


……なんか、したような気がするな、そういう話。


でも、普通なら当然そんなことは出来ないはずだ。


この街なら可能なのか?


超高速で走ったり、壁を登ったりしてることを考えたら……なんか出来るかもしれないな。


「おお、それだったら蘭子出来そう。やったことないけど」


「まあ、蘭子は東軍だから、水上戦なんてほとんどないよな。でっかい川がそんなにないんだからさ」


ランスを構えて垂直の壁も登れるなら、水の上だって走れる気がするよ、蘭子なら。


「俺は……どうかな。自身はないけどやってみるしかないんだろ?」