東京ルミナスピラー

……いや、絶対真似出来ないし参考にならない。


お手本を見せろと言った蘭子でさえ、小さく「お、おお……」とか唸って若干引いてるじゃないか。


『な、簡単だろ?』


突如頭の中に響いた宗司の声。


大声を出しているというわけではなく、直接頭に呼び掛けるような声。


もしかしてと思ってPBSを開くと、通信画面に切り替わっていて、宗司と会話しているのがわかる。


「いや、全然簡単じゃないし、参考にならないわ。何なんだよお前の武器の多さは」


『まあ、俺はここで待ってるぜ。お前らが来るまで、光の壁を見ててやるよ』


そう言って通信を終了して、通常画面に戻った。


なるほど、大声を出したら敵に見付かってしまう時とかにはこの通信は使えるな。


「宗司、なんだって?」


「早く来いってさ……」


とりあえず蘭子と二人、隣のビルに飛び移って、宗司がいるビルの屋上を見上げた。


俺はまあ……何となくだけど、壁を登るイメージはある。


でも、蘭子はどうだ?


ランスなんて扱いにくそうな武器で、壁を登るなんて精密な動きが出来るのか。


「よし。蘭子、やる。ランスの向きさえ変わらなければきっと大丈夫」