東京ルミナスピラー

宗司にバカと言われるとは思わなかった。


でも、確かにバカだよな。


もしも他の人がそんな状態だったら、俺だって回復を優先しろって言うだろう。


でも、いなくなった灯が北軍にいるかもしれなくて、聖戦を待たずに北軍に行く方法があると知ったらいても経ってもいられない。


「バカだけど、灯が心配なんだろ? 葵はそういうやつだよな。言い出したら聞かない、頑固なやつだよお前は」


「そうなのかな。結構柔軟だと思ってたんだけど」


「昔っから頑固一徹だよお前は」


宗司にそう言われてしまうと、きっとそうなのだろうと思ってしまう。


俺が宗司を一番知ってるように、俺を一番知っているのは家族以外では宗司なのだから。


「宗司、どこか行くの? 蘭子も行く」


そんな話をしていると、宗司の服の袖を引っ張って顔を見上げる蘭子の姿。


なんか、この短時間で随分懐かれたもんだな。


「蘭子は家に帰りなさい。これから俺達は、友達を探しに行かなきゃならないんだ。北軍にお前を連れて行くわけには行かないだろ」


「大丈夫。蘭子強いから。それに、宗司におっぱい揉まれたから責任取ってもらう」


「お前、おっぱいぺったんこでしょうが!」