東京ルミナスピラー

「うん。蘭子と宗司、喧嘩してない」


頭を撫でられて、蘭子もなんだか嬉しそうじゃないか。


……いや、待てよ?


蘭子が変な人達を追い掛けて、東軍から西軍にやって来たということは。


「なあ、宗司。バベルの塔の近くは光の壁がないってことだよな? だったら、聖戦を待たなくても北軍に入れるんじゃないか?」


多分、多くの人は気付いているのだろう。


だけど、誰もやらないのには理由があった。


「まあ、鬼の巣窟になってる中心地を抜けようなんてバカはいねぇだろうからな。俺や葵程度の強さじゃ、タイマンなら勝てても囲まれたら殺される。そんなリスクを負ってまで行くメリットはないな」


つまりはそういうことだ。


だけど、戦わずに逃げれば、生存確率は上がるはずだよな。


「賭けてみるか。聖戦まで待って探しに行くより、今のうちに行った方が警戒は少ないだろうし」


「おいおい、本気で言ってる? お前、ソウルストーンがまだ回復してないんだぜ? 大丈夫なのかよ」


そう言われると……とても大丈夫とは言えないんだよな。


「……次死ぬと、もう復活出来ないかな」


「そんな状態で無茶してたのお前。本当にバカだな」