東京ルミナスピラー

「くっ! 鳥人間のくせに生意気っ!」


落下した人……女の人は、地面を転がりながら体勢を立て直して、空に向かって手にした弓で矢を放ったのだ。


一直線に飛ぶ普通の矢じゃない。


飛んでいる間に進路を変えて、空を飛ぶ鳥のような物に突き刺さり、地面に落下してくる。


鳥人間と言っていたものは、女の人とは違い、地面に落下すると血肉を飛び散らせてピクピクと痙攣を始めた。


「おい、2人ともあれを見ろ。あの鳥人間……鬼だ」


パアッと光の粒に変わる前に、その鳥人間の頭部にはハッキリとツノがあるのが見えた。


「誰!? そこにいるのは! 出て来ないと射抜くよ!」


俺の声が聞こえたのか、女の人が弓を引いて俺達が隠れている車に向けた。


それはまずい。


俺達まで鬼と勘違いされたら、あの矢に射抜かれてしまう!


「ストップ! ストーップ! 俺達は鬼じゃないから! 見てよこのプリティな顔。こんな鬼が他にいる?」


「あんたは黙っててよ宗司! 話をこじらせるつもりなの!?」


両手を上に挙げて、車の影から出た俺達を見て、鬼ではないと納得してくれたのか、女の人は弓を下ろした。


「子供……じゃない! なんでこんなところにいるの!? 安全なところに隠れてなきゃ、やつらに食べられちゃうよ!?」