東京ルミナスピラー

「じゃあ、もしかしたら葵も宗司も鬼になるかもしれないってこと? そんなの困るんだけど」


「いや、可能性があるってことで、どうやったら鬼になるかなんてわからないからな」


そもそも、この光の中のことを何も知らないのだから、想像で話をするしかない。


できるならそんなことが起こらないと思いたいけれど、こればかりは何とも言えないんだよな。


こんなことを考えながら歩いて、やっと中央通りまでやって来た。


ここを超えれば、秋葉原駅まですぐだ。


やっと姉さんがいるかもしれない場所まで来られたことに安心したけれど……宗司が俺の肩を掴んで、そのまま自動車の影に俺達3人は身を隠した。


「何!? また鬼?」


灯が宗司に尋ねると、人差し指を口に当てて中央通りの方を目を細めて見る。


「何か聞こえないか? 人の怒鳴り声と……何の音だ? これは」


いつもと違って、真剣な表情でそう言うから、俺も耳を澄まして注意深く通りを見ていたら……それは突然空から降ってきた。


上野の方角、まるでビルの上から落下したかのように、女の人が地面に激突したのだ。


「うおっ! マジかよ!」


とんでもない高さからの墜落に、普通なら血肉が飛び散って大惨事になっているところだけど……そうはならなかった。