能天気に見えて、実はしっかりした考えを持っているんだ、宗司は。
何も考えていないなら、戦うための武器を取り出したりなんてしない。
どうすればいいかわからない俺達に、とにかく秋葉原駅に向かうという目的を改めて示したのも宗司だった。
それがわかっていても、俺達が置かれた状況に絶望を感じて、灯は声を荒げたんだ。
それにしても……車があちこちで乗り捨てられているな。
運転手はどこに行ってしまったんだろう。
気になるのはさっきの鬼だ。
昔話の定番の鬼は、虎皮の腰巻きなんかを身に付けているけど、さっきの鬼は違った。
ボロボロだったけどスーツを着ていた。
つまり……。
「鬼は人間が変化した姿なのか?」
「お、また始まった。葵の独り言! 一人で考えてないで、俺達にもわかるように言えっての」
手にしていたウォーハンマーはどこに行ったのか、宗司が母さんにもやって見せたように、両手で俺を指さして見せる。
「あ、いや。さっきの鬼さ、スーツを着てただろ? もしかして『両国の鬼』ってさ、人間が鬼に変わった姿なのかなって」
ここまでわけのわからないことが起きているんだ。
それは十分に考えられることだと思うけどな。
何も考えていないなら、戦うための武器を取り出したりなんてしない。
どうすればいいかわからない俺達に、とにかく秋葉原駅に向かうという目的を改めて示したのも宗司だった。
それがわかっていても、俺達が置かれた状況に絶望を感じて、灯は声を荒げたんだ。
それにしても……車があちこちで乗り捨てられているな。
運転手はどこに行ってしまったんだろう。
気になるのはさっきの鬼だ。
昔話の定番の鬼は、虎皮の腰巻きなんかを身に付けているけど、さっきの鬼は違った。
ボロボロだったけどスーツを着ていた。
つまり……。
「鬼は人間が変化した姿なのか?」
「お、また始まった。葵の独り言! 一人で考えてないで、俺達にもわかるように言えっての」
手にしていたウォーハンマーはどこに行ったのか、宗司が母さんにもやって見せたように、両手で俺を指さして見せる。
「あ、いや。さっきの鬼さ、スーツを着てただろ? もしかして『両国の鬼』ってさ、人間が鬼に変わった姿なのかなって」
ここまでわけのわからないことが起きているんだ。
それは十分に考えられることだと思うけどな。



