「ねえねえ拓真くん。葵少年と昴、どっちが勝つと思う?」
「んなもん……昴っしょ。昴が本気を出したら、葵が勝てる要素なんてひとつもないっすよ。でもまあ、篠田さんが言ったように、信念と信念のぶつかり合いだってんなら……」
「ぶつかり合いなら? もしかしたら葵少年が勝つって?」
「……昴に信念が見えないんすよ」
雨音混じりにそんな声が聞こえる中、俺はトンファーを盾にするようにして半身になり、結城さんの動きを注視した。
隣では、父さんと月影が戦いを始めているけど、それを気にしている余裕なんて俺にはない。
タケさんに被らされたキャップが、雨が目に入るのを防いでくれる。
「北条葵……さっきも言った通りだ。俺は南軍を守る。お前が相手でも油断はしない!」
鞘に納まった状態で左の腰の位置に構え、柄に軽く右手を添えた。
この攻撃は……本当に俺を一撃で仕留めるつもりなんだな結城さんは。
だけど、ここまで来て姉さんに「やっぱり無理だった」なんて言えないじゃないかよ!
俺の強さは、結城さんの強さの半分にも満たない。
なら、今ある力で瞬間的にでも結城さんを超えるしかない!
「んなもん……昴っしょ。昴が本気を出したら、葵が勝てる要素なんてひとつもないっすよ。でもまあ、篠田さんが言ったように、信念と信念のぶつかり合いだってんなら……」
「ぶつかり合いなら? もしかしたら葵少年が勝つって?」
「……昴に信念が見えないんすよ」
雨音混じりにそんな声が聞こえる中、俺はトンファーを盾にするようにして半身になり、結城さんの動きを注視した。
隣では、父さんと月影が戦いを始めているけど、それを気にしている余裕なんて俺にはない。
タケさんに被らされたキャップが、雨が目に入るのを防いでくれる。
「北条葵……さっきも言った通りだ。俺は南軍を守る。お前が相手でも油断はしない!」
鞘に納まった状態で左の腰の位置に構え、柄に軽く右手を添えた。
この攻撃は……本当に俺を一撃で仕留めるつもりなんだな結城さんは。
だけど、ここまで来て姉さんに「やっぱり無理だった」なんて言えないじゃないかよ!
俺の強さは、結城さんの強さの半分にも満たない。
なら、今ある力で瞬間的にでも結城さんを超えるしかない!



