東京ルミナスピラー

「結城昴に月影乃亜。キングを守っているのがこの二人なんて、本当にツイてない。篠田、俺が月影をやるから、昴を任せてもいいかい?」


槍を取り出し、構えた父さんがそう尋ねると、タケさんは腕組みをしたまま結城さんを見て一言。


「俺はやらねぇ」


あまりにも予想外なその言葉に、父さんだけでなく、月影と結城さんも驚いた様子だ。


「こ、ここまで来て冗談だろ? あんたは光を助ける為に手伝ってくれたとばかり……」


「勘違いすんじゃねぇ。これはお前ら家族が乗り越えなきゃならねえ問題だろ。俺は飽くまで傍観者だ。運命に抗えるかどうか……見させてもらうぜ」


確かにそんなことを言っていたと思うけど、ここに来てそんなことを言い出すなんて。


だとしたら舞桜か?


ダメだ、舞桜が結城さんと戦うはずがない。


月影だったらどうだと考えたけど、父さんと結城さんが戦っている時に乱入しないとも限らないな。


となると……やっぱり拓真か。


「いるじゃねぇかよ。適任が。家族を助ける為に、北軍に南軍にと飛び回った自慢の息子がよ」


そう言って、俺の頭にずぶ濡れのキャップを被せたタケさん。


結城さんの眉が、ピクッと動いたような気がした。