東京ルミナスピラー

「誰かと思えば……昔、俺に逆らったクソガキじゃねぇか。よし、お前をぶっ殺すぜ。一撃で顔面破壊してやるからツラ貸せや」


拓真が昔、タケさんに粗相をしたと言っていたけど本当だったんだな。


人に歴史あり。


この街にいる人は、思わぬ所で繋がっているんだというのがわかった。


「お、おいおい。そんなことしてる場合じゃないだろ。光の前で乱暴はよしてくれ」


「チッ。救われたな。光ちゃんに感謝しとけ」


その繋がりも、良いものばかりとは限らないようだけどさ。


「お父さん……なんだか……眠い」


「もうすぐだ。もうすぐだから、頑張れ光」


カクンカクンと頭が揺れるくらいに、姉さんの眠気が強くなっているのが見ただけでわかる。


外に出ることそのものが、姉さんの負担になっているのだろう。


この街に来て、ソウルウェポンに選ばれなかった人は鬼に変わる……。


そう考えると、姉さんの変化はこれでも緩やかだと言える。


鬼に変わるどころか、命が尽きてしまいそうだけど。


そしてやって来た、南軍のキングがあるビルの屋上。


「灯はここで光と待っていてくれ。父さんは話を付けてくるから」


そう言って屋上に出るドアの前で、姉さんを床に下ろし、壁にもたれさせた。


屋上に出ると……雨が降る中、キングの前に南軍がズラリ。


その先頭に、結城さんと女性が並ぶようにして立っていた。