これほど楽に、元の街と同じように安全に移動出来たことが今までにあっただろうか。
父さんの背に揺られ、うつらうつらとしながら、それでも眠気に耐えている姉さん。
「へえ、光ちゃんはあの有名なお嬢様学校に通ってるのか。だから物腰が柔らかくてお上品なんだな。うちの娘に光ちゃんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだね」
「ふふ。大丈夫ですよ。だって紳士さんの娘さんですから。優しい素敵な女の子のはずです」
夕蘭のことだろうけど、影でこんなことを言われてるなんて思ってないだろうな。
「まずいな……後10分ほどで聖戦が終わっちまう。この調子だと間に合わないぞ」
ボソボソと父さんが呟いたけど……どうして終わりの時間がわかるんだ?
聖戦って、適当な時間になったら突然終わると思ってたけど違うのか?
そう思って、ぐるっと目だけを動かしてみると……左下に、小さくタイマーのようなものがあるのを見付けた。
いや、小さい!
小さくて気付かないよこんなの!
確かに大きかったら邪魔だけどさ、何もこんなに隅っこに小さくなくても!
父さんの言う通り残り9分ほどで、このペースだと間に合うかどうかわからない。
父さんの背に揺られ、うつらうつらとしながら、それでも眠気に耐えている姉さん。
「へえ、光ちゃんはあの有名なお嬢様学校に通ってるのか。だから物腰が柔らかくてお上品なんだな。うちの娘に光ちゃんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだね」
「ふふ。大丈夫ですよ。だって紳士さんの娘さんですから。優しい素敵な女の子のはずです」
夕蘭のことだろうけど、影でこんなことを言われてるなんて思ってないだろうな。
「まずいな……後10分ほどで聖戦が終わっちまう。この調子だと間に合わないぞ」
ボソボソと父さんが呟いたけど……どうして終わりの時間がわかるんだ?
聖戦って、適当な時間になったら突然終わると思ってたけど違うのか?
そう思って、ぐるっと目だけを動かしてみると……左下に、小さくタイマーのようなものがあるのを見付けた。
いや、小さい!
小さくて気付かないよこんなの!
確かに大きかったら邪魔だけどさ、何もこんなに隅っこに小さくなくても!
父さんの言う通り残り9分ほどで、このペースだと間に合うかどうかわからない。



