東京ルミナスピラー

「ありがとうございますタケさん。それと……知ってるんですよね?」


「何をだ? 南軍のキングを見付けたってことをか? まあ、確証はなかったがよ。中央通りを眺めてたら、おかしな動きをしてるやつらがいるじゃねぇか。そしてお前もすぐに北軍に向かった。てことは、名鳥に接触するためだ」


「そ、それだけでキングを見付けたって判断したんですか?」


「動きに迷いがなかったからな。それに……名鳥には光ちゃんがいる。一刻も早く助けたいはずだ」


……まいったな、本当に。


それをわかった上で、雨まで降ることを予測して雨具を用意してくれたってわけか。


「あの、もしよろしければ、紳士さんもご一緒しませんか? こんな雨の中のお散歩ですけど」


「こんなおじさんで良ければ喜んで」


そう言って、タケさんは角が生えた姉さんの額を親指で撫でた。


あれだけキングを求めていたタケさんが、どんな心境の変化で俺達に協力してくれるんだろう。


それがわからない。


わからないから……怖い。


「あの、タケさんはどういうつもりですか? 夕蘭をこの街から出したいんですよね? てっきり、知られたら怒るものと思ってました」