東京ルミナスピラー

外に出ると、皆が待っていた。


「俺と舞桜が先導します。吹雪さんが後方を守るんで、ゆっくり歩いてください。速く動くとその……身体に堪えるでしょうし」


「お気遣いありがとうございます。拓真さん……ですよね? 拓真さんの元気な声、私も元気になれる気がして好きでした」


フラフラと、声の主を探すように頭を動かして、笑顔でそう言った姉さんに、拓真は俯いて頭を搔いた。


「吹雪さんも舞桜さんも、いつも私の傍にいてくれてありがとうございます。お父さんは幸せですね。こんな素敵なお友達に囲まれて」


「何言ってんだよ光。俺じゃなくて、お前を助けたくて皆いてくれたんだ。お前が中心になってるんだよ」


「ふふ、そうだったら……嬉しいな」


その様子を見ていた杉村が、場の空気を読んでか小声で俺に囁いた。


「よお、ピヨ。俺はなんか場違いみたいだから、ここで待ってるぜ。どこに行くつもりか知らねぇけど、無事にアジトに戻って来いよ」


そう言って、拳を俺の前に出して。


俺はそれに応えるように拳を合わせた。


「これが終わったら戻りますよ。そしたら、また一緒に戦いましょう」


こうやって、帰る場所があるのはいいことだ。


仲間がいるのはいいことだ。