俺も、灯のその感覚はわからなくはないんだよな。
なんというか……見方が違うだけで、その雰囲気まで違って見えるんじゃないかって。
上手くは言えないけど、家族だと思っていた灯に好きと言われて、急に意識し始めるみたいな。
ここには敵も味方もいない。
それは俺にとっては好都合だ。
拓真が言っていた上野駅の歩道橋もすぐそこにあるし、前みたいに舞桜に襲撃されることもないだろう。
歩道橋の階段を上がり、拓真を探していると……いた。
舞桜と二人でぼんやりとしているよ。
でも、二人ということは父さんはまだ来てないってことか。
「拓真さん、舞桜! 父さんはまだなんですか?」
俺と灯が二人に駆け寄ると、拓真はジロジロと俺達を見て。
「なになに。手なんか繋いじゃって。キミ達一応兄妹じゃないの? まさかそういう関係になっちゃったってわけ!?」
「拓真。人の愛の形を茶化すもんじゃない。自分には相手がいないからって嫉妬はみっともない」
「お前にだけは言われたくねぇわ。まあいいや。名鳥さんはもうすぐ来るって言ってたけど、まだ少し時間が掛かりそうだな」
と、拓真が気だるそうに言った時だった。
俺達全員を射殺すような、凄まじい殺気が放たれていることに気付いたのは。
なんというか……見方が違うだけで、その雰囲気まで違って見えるんじゃないかって。
上手くは言えないけど、家族だと思っていた灯に好きと言われて、急に意識し始めるみたいな。
ここには敵も味方もいない。
それは俺にとっては好都合だ。
拓真が言っていた上野駅の歩道橋もすぐそこにあるし、前みたいに舞桜に襲撃されることもないだろう。
歩道橋の階段を上がり、拓真を探していると……いた。
舞桜と二人でぼんやりとしているよ。
でも、二人ということは父さんはまだ来てないってことか。
「拓真さん、舞桜! 父さんはまだなんですか?」
俺と灯が二人に駆け寄ると、拓真はジロジロと俺達を見て。
「なになに。手なんか繋いじゃって。キミ達一応兄妹じゃないの? まさかそういう関係になっちゃったってわけ!?」
「拓真。人の愛の形を茶化すもんじゃない。自分には相手がいないからって嫉妬はみっともない」
「お前にだけは言われたくねぇわ。まあいいや。名鳥さんはもうすぐ来るって言ってたけど、まだ少し時間が掛かりそうだな」
と、拓真が気だるそうに言った時だった。
俺達全員を射殺すような、凄まじい殺気が放たれていることに気付いたのは。



