東京ルミナスピラー

「割に合わん。あの男も相当にやるぞ」


「強いやつがいっぱいいるっていいことじゃないか。それでこそ楽しみが増えるってもんだよ」


これで終わりなのか、それともまだ一悶着あるのかがわからないまま、武器を納めることも出来やしない。


「どうしていきなり池田派を解散したんだ? 俺からすれば願ったり叶ったりなんだが。正直なところ、あれだけ俺達に反抗していた池田派がこんなにもあっさりと解散したことに戸惑っているんだが」


「そう思うのは当然だな。つまり、なんの面白味のないごく普通の人間ってことだ、結城昴。俺は、そんなやつらが必死にもがく姿を見たいんだよ。だから……いいことを教えてやろうじゃないか。この屋上の隅にある、ロープが巻かれたブルーシートがあるだろう? それを剥がしてみるといい。それこそが、王我が身の丈に合わない野心を抱いた根源だ」


煌我の言うように、屋上の隅にはブルーシートが掛かった四角い箱のような物がある。


こんな屋上に放置してあるものが何だってんだ。


「というわけでサヨウナラ。また会えるといいね」


俺達がブルーシートに視線を向けている間に、煌我と津堂は屋上から飛び下りて、俺達の前から姿を消してしまったのだ。