東京ルミナスピラー

「……いや、お前が俺達の敵じゃないと言うなら、これ以上ここにいる必要はないんだけど……一体どういうことだ?」


「わけがわからないって顔してるね。バカ王我は、自分が王様になってこの街を支配しようなんてバカな夢を描いてしまったみたいだけど、俺はそんなこと望んじゃいない。静かに……自分の好きなことをして過ごしたいだけなんだよ」


表と裏、静と動。


王我と煌我は双子なのに性格は真逆。


話を聞いているとそんな感じがする。


「わからないって顔してるね? 俺はね、見てるのが楽しいんだよ。特に、生死を共にした仲間が殺し合うのを見るのがさ」


ニタリと笑って、屋上の縁に飛び乗った煌我。


そして、眼下の大観衆に向かって大声で叫んだ。







「池田派! かいさーーーーーん!」







突然の発表に、混乱の声が聞こえ始める。


と言うより……罵詈雑言の嵐。


「はぁ!? いきなり何言ってんだ!」


「責任を持てよ! ふざけんな!」


王我の方は、悪人とはいえそれなりにわかりやすいやつではあったけど、この煌我はわけがわからない。


「燕飛! もういいだろ。撤収だ撤収!」


拓真と戦っていた津堂に呼び掛けると、津堂は戦闘を止めて煌我の近くまでやって来た。