東京ルミナスピラー

武器を振り下ろした勢いそのままに、身体がくるっと回転して、滑りながら屋上に着地した。


ドサリと池田の右腕が床に落下して、切断面から血が噴出する。


「ぎゃあああああああっ! お、俺の腕が! 俺の腕がああああっ!」


痛みを感じ始めたのだろう。


ヨロヨロと後退しながら、斬り落とされた右腕と切断された場所を見て情けない声を上げた。


「池田、言い忘れていたけど、葵は強いぞ」


「うるせえ結城ぃぃぃっ! 許せねぇ許せねぇ! お前ら絶対に許さねぇ!」


怒りに満ちた目を俺達に向けて、残った左手でPBSを開こうと、眼前に手をかざした池田。


「させるかっ!」


「やらせない!」


それに反応した俺と結城さんが、池田に急接近した。


「ひ、ひいっ!」


いくら強がっていても、利き手を失ったまま戦闘を続けるのは困難だ。


回復をさせずに、このまま仕留める!


恐らく結城さんもそう思っていたに違いない。


だけど……俺と結城さんの攻撃は池田には届かず。


気付いた時には、後方に吹っ飛ばされて床を転がっていたのだ。


何が起こったのか理解出来ない。


目の前の光景をありのままに表現したら……池田が二人いた。