東京ルミナスピラー

そう言って純澄が俺を睨み付けた瞬間……どういうわけか、何かで固められたかのように、ピクリとも身体が動かなくなってしまったのだ。


呼吸も出来ない……心臓を握られているかのような苦しさも感じる。


まさか……こんなことまで出来るってのかよ!


どうやってこんなチートみたいなやつに勝てって言うんだよ!


「いい子いい子。動けないまま、今度こそ潰されちゃいなさい! ほら! ぶちゅっとね!」


また、壁がメキメキと音を立てているのがわかる。


今度は本当にどうすることも出来ない!


万事休すか!








と、諦めそうになった時、それは俺の目に映った。


「いつまでも調子に乗ってんじゃないよ!」


「え?」


それは、夕蘭が戦斧を手に純澄に駆け寄り、背後から頭部に振り下ろした姿だった。


完全な不意打ちで、為す術なく真っ二つに両断された純澄。


そのおかげで束縛から解かれて、倒れて来る壁を回避することが出来たのだ。


さっき、夕蘭に日本刀を振り下ろした時、鎖に当たった。


なんか変な感触だったけど、次の瞬間鎖が黒いモヤに変わって、夕蘭の拘束が解かれたんだ。


「夕蘭、助かった!」


そう言ってグッと親指を立てて見せたけど、夕蘭は全裸だということに気付いて慌ててその場に屈んだ。