東京ルミナスピラー

「そうですか。では、そのまま死んでください」


まるでこの時を待っていたと言わんばかりのタイミングで純澄が防音壁に手を向けると、メキメキと音を立てて壁が俺に向かって倒れてきたのだ。


気付くのが遅れて、回避する時間がない!


そして、壁が俺を叩き潰すように、凄まじい勢いで迫った。


「勝った! 勝ったよ王我!」


喜ぶ純澄の前で俺は壁に潰された……と、誰もがそう思っただろう。


舞う砂埃の中から倒れた壁を踏み締めて、血塗れの俺は日本刀を振って砂埃を吹き飛ばした。


潰される瞬間に壁を斬って、大ダメージは回避したけれど、それでも身体中に傷を負って血塗れだ。


「う、嘘……なんで生きてるの……」


「生きてちゃ悪いか! 本当に死にそうだったぞ! 判断が遅れてたら今頃ぺしゃんこだ!」


頭から流れる血を拭い、二度と油断しないと純澄に刃を向けた。


ただでさえ、攻撃パターンがわかりにくい超能力なんてものだ。


俺が油断なんて出来るはずがなかったんだ。


「生意気! 生意気生意気! 本当に生意気! 私に逆らうなんて許せない! もう怒ったんだから! 絶対に許さない!」