東京ルミナスピラー

いくら池田派と名乗っているとはいえ、ほとんどがただなんとなく集まっているだけで、池田に忠誠を誓っているわけではないだろう。


俺だって、浜瀬さんのグループに入っているけど、主従関係ではないから。


「誰だ今言ったやつは! 出てこい! まず先に今言ったやつをぶち殺してやる!」


なるほど、こうやって恐怖で支配していたわけか。


大和さんの見立ては間違ってなかったってわけだ。


「う、うう……一体何が……」


千桜さんが唸っているけど、迂闊に声を掛けられない。


俺達が知り合いだとバレると、池田の言い分が正しいと証明してしまうようなものだから。


「だったら、なんであんたは仲間が殺られてるのに助けてくれないんだ! 名鳥や篠田が攻めてきても、同じように見捨てるつもりだろ!」


さらに声が上がると、それまで戸惑い、声を上げるのを控えていた人達も同じように声を上げ始めたのだ。


「調子のいいこと言って、俺達を良いように使うつもりだろ! ふざけるな!」


「リーダーならリーダーらしく、仲間の命を守りやがれ!」


「いつもいつも女と遊んでるの知ってんだぞ! 社会のゴミが!」


もう、池田に対する不満が止まらない。


恐怖で支配するではなく、仲間として慕われていたら、こんなに脆く崩れ去ることはなかっただろうに。