『へ? 縞パンの人が……落ちてる?』
アナウンスしている女性が、そこでようやく舞桜に気付いたのだろう。
俺達を弾き、大観衆の中に落下する舞桜を見て、不思議そうに呟いていた。
そんな中で、俺と拓真は屋上に設置されている機械に、体勢を変えて横から着地した。
ドゴォォオン!
という辺りに響く音が鳴ったけれど、ここまで来ればもう関係ない。
今度は床に着地して、池田らしき人物に日本刀を向けた。
『え、えっと……西軍と北軍? これは一体何が……』
「あ、テメェらぁ! 一体誰を誘拐したと思っているんでぃっ! その子が北軍最強の男、名鳥順一の娘だと知っての狼藉かっ!」
戸惑う女性に、拓真が大声で答えたけど……下手か。
なんでそんなわけのわからない口調になってるんだよ。
「西軍の篠田武久の娘もいる! お前ら、怒らせてはいけない人を怒らせたみたいだな!」
とにかく、ハッタリでも何でもいいから、少しでもこいつらを動揺させなければならない。
大和さんの作戦がわからない以上、俺に出来るのはこれくらいだ。
俺達の言葉にどよめき始める人達。
まあ、舞桜が降り立った場所では戦闘が始まっているみたいだけど。



