東京ルミナスピラー

「だったらどうしろって言うんですか!? 早くしないと夕蘭も灯も、千桜さんも助けられなくなるんですよ!」


「俺達がいるとバレたら、皆を助けるどころか、池田達が身を隠すだろ! 迂闊な行動は控えろと言ってるんだよ!」


そんな問答をしている暇さえないのに。


これじゃあ本当に身動きが取れないじゃないか!


「どうしてそんなに怒ってるんだ。素早く、見付からないようにすればいいんじゃないのか?」


不思議そうに舞桜が首を傾げたけど、そんな方法があるなら是非とも教えてほしいよ。


それが出来ないから困ってるっていうのに。


「……出来るのか? 向こうのビルに、気付かれずに行く方法があるってのか?」


拓真が尋ねると、舞桜は呆れたようにため息をついて。


「拓真と葵を移動させるくらい容易い。私は行けなくなるけど、それでいいならやる」


時間がないんだ、それでいいもなにもない。


「構わない。そうじゃないと間に合わないんだ。舞桜、頼む」


「わかった。それじゃあタイミングを合わせろ。失敗すればやり直しはない。一発勝負だからな」


舞桜にどんな作戦があるかはわからないけど、今はそれに賭けるしかない。