東京ルミナスピラー

それから少し、時間が流れた。


「おい、見てみろ。人が集まって来たぜ。昴の言った通り、ここでおっ始めるようだな」


眼下に広がる蛎殻町公園。


そこに、池田派と思われる人達がゾロゾロと列を成してやって来ていた。


まだ全員……というわけではなさそうだけど、すでに公園内には収まりきらずに、隣にある小学校のグラウンドや周囲の道路にも人がいる。


「なんて数だよ。何千人いるんだこれ」


「下手すりゃ何万もいるかもな。聖戦中にこいつら皆殺しにしたら、一気に大金持ちだったのによ……もったいないよな」


そんなことを考えられる余裕が拓真にはあるのか。


俺はというと、この人数の前で奪還作戦を決行しなければならないという緊張で手汗が凄い。


大和さんと結城さんが上手くやってくれると信じるしかない。


俺達は、人質の奪還と、父さんとタケさんの名の元に池田を責める……だったかな。


どんな作戦が頭の中にあるのか知らないけど、俺達には細かい説明が一切なかったんだよな。


詳しい話を聞いている時間はなかったとはいえ、不安だけが募る。


「さて、どうすっかな。まだあのビルに行く方法も思い付いてないってのによ」


そう、それが一番の問題なのに、拓真も舞桜ものんびりし過ぎなんだよな。