東京ルミナスピラー

蛎殻町公園まではここからだと近い。


直線距離にして300mもないくらいだ。


「首都高速に乗って移動した方が良いな。下道よりは人は少ないし、隠密行動には向いてそうだ」


そうしてやって来たのは、清洲橋の延長戦上にある首都高速の下。


まさかとは思うけど、この上に上ろうって言うつもりじゃないだろうな。


「ここの上の道?」


「そうだな」


舞桜が尋ねて拓真が頷くと、舞桜は野太刀を取り出して、その名が示すようにふわりと舞い上がって「首都高速情報」と書かれた看板が設置されている鉄骨に着地した。


ヒラヒラと踊るスカートは、相変わらずパンツを丸出しにしているから目のやり場に困る。


「じゃ、俺達も行くか。蛎殻町公園の横にあるホテルまで競走な!」


そう言って拓真も、道の脇に停められているトラックの荷台の上に飛び乗り、そして舞桜がいる鉄骨に移動した。


「え、ちょっと……」


もしかして、それくらい出来るだろ的な感覚なのだろうか。


俺、そんなに高くジャンプ出来ないよ。


エアライドを使っても……届かないだろ、これは。


そう考えている間にも、二人は首都高速の上の道に到達したようで。


俺も早く行かなければ置き去りにされる。