東京ルミナスピラー

「……なんつーか、随分回りくどいじゃねぇの。それに、その話は『上手く行けばそうなるかもしれない』っていう希望だろ? そんな薄い可能性に賭けないでよ、絶対的な力を見せ付けて、無理矢理従わせれば良いじゃねぇか。この街じゃ、力こそ正義だろ」


拓真の言う通り、弱肉強食のこの街ではそれが真理なのだろう。


父さんもタケさんも、その力を誇示して勢力を広めているに違いないから。


「それを間違っとるっていうつもりはない。でもな、絶対的な力による支配は、絶対的な力によって崩れ去るもんや。恐怖はあかん。あの人なら何とかしてくれる、あの人なら正しい方向に導いてくれる。そんなふうに思わせることができたら、人はその人の為に勝手に動き始めるんやで」


つまり、この戦いはそういう戦いだってことか。


俺からしたら、仲間を助けられればそれでいいけど、結城さんの立場も考えていたんだな、大和さんは。


「まあ、確かに俺だって、力だけで名鳥さんに従ってるわけじゃないからな。舞桜だってそうだろ?」


「私はお兄ちゃんの為なら何だってする。だからここまで来たんだから」


偏り過ぎてはいるけど、舞桜の言葉がそういうことなのだろう。