と、結城さんが諦めそうになった時だった。
「なんだなんだ? 久し振りに会ったと思ったら、随分腑抜けたことを言ってるじゃねぇかよ。お待たせしましたー。戦力はいかがっすかー」
その声と共に部屋のドアが開き、ドア枠にもたれてニヤリと笑う人物がいたのだ。
その顔……俺は見たことがある。
「お、お前……拓真!? はは、嘘だろ? なんでお前がここに」
そう、吹雪さんと一緒にいた、新堂拓真がなぜか南軍のこの場所にいたのだ。
「いやな、こいつが名鳥さんのところに来た時に、名鳥さんの命令で密かに尾行してたわけよ。あの人も子供には甘いみたいでな。んで、困ってそうだったから手を貸そうかなって思っただけ」
父さんが?
いや、それなら俺が鬼に殺されそうな時に、助けてくれればよかったのに。
なんて思ったけど、それだと俺が甘えてしまうか。
「ちょっと! 退いてよ拓真! お兄ちゃん! お兄ちゃんだ! やっと会えたよ! 大好きお兄ちゃん!」
そんなことを考えていると、拓真を押し退けて一人の女性が入って来た。
あ……すっかり忘れてた。
突然結城さんに駆け寄り、飛び掛かるように抱きついたのは……杉下舞桜だった。
「なんだなんだ? 久し振りに会ったと思ったら、随分腑抜けたことを言ってるじゃねぇかよ。お待たせしましたー。戦力はいかがっすかー」
その声と共に部屋のドアが開き、ドア枠にもたれてニヤリと笑う人物がいたのだ。
その顔……俺は見たことがある。
「お、お前……拓真!? はは、嘘だろ? なんでお前がここに」
そう、吹雪さんと一緒にいた、新堂拓真がなぜか南軍のこの場所にいたのだ。
「いやな、こいつが名鳥さんのところに来た時に、名鳥さんの命令で密かに尾行してたわけよ。あの人も子供には甘いみたいでな。んで、困ってそうだったから手を貸そうかなって思っただけ」
父さんが?
いや、それなら俺が鬼に殺されそうな時に、助けてくれればよかったのに。
なんて思ったけど、それだと俺が甘えてしまうか。
「ちょっと! 退いてよ拓真! お兄ちゃん! お兄ちゃんだ! やっと会えたよ! 大好きお兄ちゃん!」
そんなことを考えていると、拓真を押し退けて一人の女性が入って来た。
あ……すっかり忘れてた。
突然結城さんに駆け寄り、飛び掛かるように抱きついたのは……杉下舞桜だった。



