なんか、やけにあっさり退いたと思ったんだよな。
母さんもその声の主が誰か気付いたのか、首を横に振ってため息をついた。
「えっと、何をしてるんだ? 灯と……宗司だろお前」
後部座席の後ろ、トランクからひょっこりと顔を出した2人が、笑顔で頭を掻いて。
「いやあ、ほら、お母さんと葵が秘密の話をしてたからさ、私も宗司と秘密の計画を……ね?」
「お、おうそうだぜ葵! 俺に内緒で面白そうなことをするなんて、それでも親友かよ!」
いや、こいつら本当にことの重大さを理解してるのかよ。
遊びに行くんじゃないんだぞ?
「あなた達……葵は遊びに行くわけじゃないのよ!? あの光の中には、選ばれた人しか入れないの!」
「おっと、おばさん。必要なのはこれだろ? 高山真治からの『招待状』だ。俺だけじゃないぜ? 灯も持ってるんだよな?」
宗司の言葉に、俺も母さんも驚いて顔を見合わせる。
そして、灯が見せた招待状に、また驚いた。
「お願いお母さん。私にも招待状が届いたってことは、あの光の中に入る資格があるってことでしょ? 私も葵と一緒に行きたいの」
「盗み聞きしてたのね。灯……あなたはダメよ。大人しくお母さんと一緒に帰りなさい」
母さんもその声の主が誰か気付いたのか、首を横に振ってため息をついた。
「えっと、何をしてるんだ? 灯と……宗司だろお前」
後部座席の後ろ、トランクからひょっこりと顔を出した2人が、笑顔で頭を掻いて。
「いやあ、ほら、お母さんと葵が秘密の話をしてたからさ、私も宗司と秘密の計画を……ね?」
「お、おうそうだぜ葵! 俺に内緒で面白そうなことをするなんて、それでも親友かよ!」
いや、こいつら本当にことの重大さを理解してるのかよ。
遊びに行くんじゃないんだぞ?
「あなた達……葵は遊びに行くわけじゃないのよ!? あの光の中には、選ばれた人しか入れないの!」
「おっと、おばさん。必要なのはこれだろ? 高山真治からの『招待状』だ。俺だけじゃないぜ? 灯も持ってるんだよな?」
宗司の言葉に、俺も母さんも驚いて顔を見合わせる。
そして、灯が見せた招待状に、また驚いた。
「お願いお母さん。私にも招待状が届いたってことは、あの光の中に入る資格があるってことでしょ? 私も葵と一緒に行きたいの」
「盗み聞きしてたのね。灯……あなたはダメよ。大人しくお母さんと一緒に帰りなさい」



