大口を開けている鬼からは、俺が何をしているかわからない。
間に合え、間に合えと、祈るようにソウルストーンに触れて、二つしかないうちの一つを消費して、傷を回復した。
痒みを伴う回復。
ちぎられて地面に転がっていた右腕が消え、俺の身体に戻ってくる。
口が閉じ始める。
牙を剥いて俺の頭を噛み砕こうと。
「ぐ……ぐがあああああああっ!」
絞るように出した声。
それは悲鳴ではなく、気合いの咆哮。
元に戻ったばかりの右腕を鬼の口の中に突っ込んで……その中で日本刀を取り出した。
「!!」
バキッと、骨が砕けるような音が聞こえて。
首を掴む鬼の手の力が緩み、俺の身体は崩れるように地面に落下した。
「あ……あう……ま、まさか……私がこんな。く、悔しいねぇ」
口の中から、頭蓋骨を砕いて三本目の角のように日本刀が額から飛び出した鬼は、ゆっくりと俺の方に倒れて。
俺にぶつかる直前で光の粒に変化して、ふわりと辺りに飛び散ったのだ。
それを見ても、勝ったんだという実感はなかった。
ただ、生きているということが信じられなくて、その光景を呆然と見つめることしか出来なかった。
間に合え、間に合えと、祈るようにソウルストーンに触れて、二つしかないうちの一つを消費して、傷を回復した。
痒みを伴う回復。
ちぎられて地面に転がっていた右腕が消え、俺の身体に戻ってくる。
口が閉じ始める。
牙を剥いて俺の頭を噛み砕こうと。
「ぐ……ぐがあああああああっ!」
絞るように出した声。
それは悲鳴ではなく、気合いの咆哮。
元に戻ったばかりの右腕を鬼の口の中に突っ込んで……その中で日本刀を取り出した。
「!!」
バキッと、骨が砕けるような音が聞こえて。
首を掴む鬼の手の力が緩み、俺の身体は崩れるように地面に落下した。
「あ……あう……ま、まさか……私がこんな。く、悔しいねぇ」
口の中から、頭蓋骨を砕いて三本目の角のように日本刀が額から飛び出した鬼は、ゆっくりと俺の方に倒れて。
俺にぶつかる直前で光の粒に変化して、ふわりと辺りに飛び散ったのだ。
それを見ても、勝ったんだという実感はなかった。
ただ、生きているということが信じられなくて、その光景を呆然と見つめることしか出来なかった。



