東京ルミナスピラー

「なんやなんや、わからんのか。若いんやから頭は使わんとあかんでほんまに」


理解していない俺を見て、ガックリと肩を落とした中年男性。


そして手にナイフを持ち、接近してくる鬼に向かって投げ付けた。


スコンッという音と共に、鬼の額に突き刺さって光の粒に変化する。


「あ、もしかしてクソ親父のところに来てたおじさん? 遠距離武器を持ってる人を貸してくれって言ってたよね?」


夕蘭がそう言うと、中年男性は指をパチンと鳴らして指さす。


「……って、クソ親父って誰や。色んなグループに頼みに言ったからわからんわ。だーっはっは!」


そうか。


今の話でわかった気がする。


ここに集まった人達は、同じグループじゃない。


むしろ別々のグループで、個人でいるからこそグループとして表示されないんだ。


「ここにいる鬼を倒す為に集めた人達……ってことか」


「お、正解や坊主! グループとか西軍とか南軍とか……わざわざ敵対させるみたいに分かれとるけどな、脅威に対してはこうやって団結出来るんや。こんな街にしくさったやつは一体誰やねん。恨むで」


舌打ちをして、光の粒に変わる鬼達を見ながら、中年男性は不機嫌そうにそう呟いた。