東京ルミナスピラー

「や、やだやだ来ないで! いやぁっ!」


悲鳴を上げながらも、取りこぼした鬼をその巨大な戦斧で真っ二つに叩き割る夕蘭。


タケさんの娘とは思えない……という部分と、やっぱりタケさんの娘だなと思う部分を同時に感じてしまう。


まだ戦いに慣れていない印象だけど、今はそんなことも言っていられない!


一人でも欠けると一気に崩れる可能性だってあるんだ。


死ぬ気で生きてもらわないと困る!


「アヒャヒャヒャ!」


「ウヒッ! エヘエヘアハアハ!」


「ウヒャアヒャヒャオホホホ!」


それでも、容赦なく俺達を食おうと迫ってくる鬼に終わりが見えない!


まだ首都高から飛び降りている鬼がいるくらいだ!


このままじゃ、こっちが先にやられてしまう。


「は、浜瀬さん! 何か打開策はないんですか!?」


「予期せぬ遭遇戦なんだ! そんなものがあるはずないだろ! 死にたくなかったら動きを止めるな!」


やっぱりそうだよな。


こりゃあ、死ぬかもしれない。


と、諦めそうになっていた時だった。









「おーい、あんた達。こっちやこっち! ここまで走って来い!」








必死に戦っている俺達の後方から、なんとも気の抜けた声が聞こえてきたのだ。